くさい部屋との戦い(その12)
くさい部屋に管理会社の担当者がやってきた。
問題のキッチン部分に滞在していただく。
「いろいろなにおいが混じって居ますが、排水じゃないですね」
そうなの?
「もっとどぶ臭いにおいなんです。この部屋の場合、壁紙も代えてあるので、壁紙の向こう側とか、木製の枠に染み付いたにおいじゃないかと。おばあちゃん家のにおいみたいな部屋そのものについてしまったにおいです」
じゃあ、パテみたいな物ですきまを塞いでも、しょうがないのね?
その割に部屋側はそうでもないけど?
「部屋は窓を開けて換気したりしますが、どうしてもこちら側はドアを閉めて使われてしまうので、においが付いてしまうんですよね」
どうしたらいいのかな?
「ファブリーズとかですね」
それはもう1本使い切ったよ……で、消えないから連絡したんだ。
「あとはお香ですね。管理会社としてはタバコみたいに壁紙が黄ばんでくるので、あまりオススメではないですが」
お香はあんまり好きじゃないんだよなあ。
「通った時だけ香るような物もありますよ。あとはイオンですかね」
消臭機君はオゾン。イオンではないが。つまり、こういうのですよね?
「そうですね」
物理的にどうにかするにはこの建物を破壊するしかないようなので、とりあえず消臭機を置いて様子をみることにした。
まあ、確かに問題のある構造部分ではある。ポスト開けるか換気扇を回し続けるしか換気方法がない。
それから担当者はああ言ったが、排水が全く関係ないとも、私は思ってない。
担当者の言葉は多分、においの苦情の際の、慣用句なんじゃないかな?と思う。ニオイの苦情の対応は大変だから。
これだけいろいろして、排水があるところからしか、におわないのだから原因は排水だと思う。
それから、同じにおいをエレベーターホールで感じることがある。これも共通しそうなのは排水である。
ただ、におい自体はだいぶ軽減しているから、しつこく言わなかっただけである。
とりあえず、消臭機の結果を待とうと思う。